ララピーの誕生日・ライフはなぜ名古屋飛ばし?オークワと平和堂の徹底的な棲み分けを見ればその理由がわかる!

ライフのマスコットキャラクター「ララピー」

今日、4月28日はスーパーマーケット「ライフ」のマスコットキャラクター「ララピー」の誕生日です。ライフのロゴのモチーフである、四つ葉のクローバーにちなんでの「428(よつば)」なわけですね。ところで、このライフ。関東と関西にあるのに、なぜか名古屋は飛ばされています。なぜかを紐解くと…そこには紳士協定がありました。

ライフのマスコットキャラクター、ララピーをデザインしたのは、ピカチュウのデザイナーとして知られるにしだあつこさん。その愛くるしさから人気も高く、ララピーが店頭に出没するイベント(現在は自粛中)も定期的に開催されているほか、一定金額の買物を条件とした、ララピーグッズ販売も時折行われます。

わが家にあるララピーグッズは、東京の店舗で購入したものです。

くらしモアを展開する「ニチリウ」とは

さて、このライフというスーパーなのですが、プライベートブランド「くらしモア」を展開する、日本流通産業「ニチリウ」の一員です。ニチリウは、全国各地のスーパー16社と3つの生協が一緒になって、自主独立の精神でありながら、共同体を形成しています。そうなんです。加盟社間に、縄張りを侵さない紳士協定がありそうなのです。

では、名古屋近郊で店舗を展開しているニチリウ加盟のスーパーを見てみましょう。平和堂とオークワです。この紳士協定といいますか、棲み分けが本当にすごいんです。

グランドタマコシを救済した平和堂

まずは平和堂。かつては岐阜県を中心に愛知北部にも展開していた「グランドタマコシ」を救済吸収した、滋賀県に本部があるスーパーです。タマコシとの紳士協定があったために岐阜県に進出できなかったが、救済という形で進出することができた、と公式にコメントがありました。

名鉄パレを吸収したオークワ

一方のオークワは和歌山県を地盤とし、三重県に進出。さらに、名古屋を中心に展開していた名古屋鉄道系のスーパー「名鉄パレ」を買収する形で、愛知・岐阜へと進出しています。経緯は違えども、滋賀の平和堂と、和歌山のオークワが、愛知・岐阜へと近い時期に進出しているのですが。

平和堂とオークワは同じ街に絶対にない

なんと。市区町村単位で見てみますと、岐阜市を除いて、平和堂がある自治体にはオークワは無く、オークワがある自治体には平和堂は無いのです。徹底して棲み分けをしているのです。岐阜市の店舗も名鉄パレとタマコシの店舗を引き継いだもので、意図的に出店されたものではありません。この棲み分けぶりには驚きです。

ちなみに関西では、もう少し棲み分けが緩いものの、京都では平和堂とライフが、奈良ではオークワとライフが併存。とはいえ棲み分けがなされています。

ライフが名古屋に進出するわけ…ないよね…

ララピーはかわいいけれど、ライフが名古屋を飛ばしている理由がわかりますね。進出している平和堂とオークワでさえこんな完璧な棲み分けを行うような共同体。その一員であるライフが、名古屋に殴り込みなんてあり得ないわけです。

ララピー、いろいろ収束してまたイベントが開催されるようになったら……奈良か京都のお店に行くね!

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